床へのこだわり
新型コロナウイルスの影響で在宅ワークの普及や、家で過ごす時間の価値が上がったことにより
家づくりを検討される方が少しずつ増えてきました。
家づくりの相談を受ける中、よく聞く内容として【床材】の話題があります。
『やっぱりモデルハウスと同じ、無垢床が良い。』※モデルハウスでは無垢材を使用しています。
『汚れに強くて掃除しやすい方が良い。』
『子どもの玩具でキズが付かないか心配。』
『こんな色が良い。あんな模様が良い。』
相談をされる皆様はそれぞれ【こだわり】があったり、【疑問】があったりするようですが
最終的に聞かれることは『結局、何が一番良いと思いますか?』という質問になります。
最近では床材も種類が増えてきているので、これがベスト!とは何とも言い難いですが
私はよく暮らしのスタイルや、家事の好き嫌いなどで判断してもらうことが多いかと思います。
例えば、無垢床をオススメしない方を例に挙げると・・・
・床の汚れはとにかく気になる。掃除は徹底して洗剤&水拭きしないと気が済まない。
・せっかくの新築だからキズを付けるのは絶対イヤ。いつまでも新品のような綺麗を保ちたい。
・リビングもキッチンも、洗面脱衣室も全部同じ床材を使いたい。
という【こだわり】をお持ちの方には、なるべく無垢床を提案しないようにしています。
理由として、無垢材のデメリットに直結した【こだわり】を持っていることが挙げられます。
無垢材は板状になっていても呼吸を繰り返しています。
その中で水分や油分を吸収しやすいという特性があるため、過度の水拭きは逆にシミ汚れの原因になります。
また、杉や松、ヒノキといった針葉樹は軟らかい性質を持つため、キズが付きやすい木材と言えます。
上記に先述した【こだわり】をお持ちの方には、キズや汚れなどに強く、手入れもしやすい
建材メーカーのフローリング材をオススメしています。
では、どういった【こだわり】を持つ方にオススメしているかというと・・・
・日々の手入れは苦労ではない。愛だ!!
・汚して、キズが出来て、初めて【味(アジ)】が出る。
・木の質感に、肌触りに、匂いに惚れた。
という方々にはオススメしています。
先にデメリットで紹介したように、無垢材は板状に加工されていても呼吸を繰り返します。
そして人と同じように日光に当たると色が変わり、木それぞれの匂いがあります。
これらはフローリング材では再現する事が難しく、無垢材自体の良さにもなります。
手間暇かけて一緒に暮らす一部となるため、家族みたいに愛着が沸くようにもなります。
床は一度作ると、浴室やトイレのように簡単には取り換えが出来ません。
そして毎日必ず見るようになる家の一部なので、かなり悩む方もおられます。
無垢材が良いのか、建材フローリングが良いのか・・・
悩まれた時には、一度普段の生活を思い出してみて下さい。
生活のスタイルが見えることで、床材を選ぶ決め手になるかもしれません。
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